「ミニ」の誕生は1959年、第二次中東戦争によるガソリン価格高騰への対策として開発されたのが始まりです。
イギリスの自動車メーカーBMC(British Motor Corporation)が開発した初代のミニは、BMC所有のブランド「オースチン」と「モーリス」にちなみ、「オースチン・セブン」、「モーリス・ミニ・マイナー」という名称で販売されました。欧州の狭い道でも扱いやすく、コンパクトで高燃費な車として開発されたミニは、その軽快なハンドリングから後にレース界でも活躍するようになります。
自動車技術者、ジョン・クーパーの名を冠して開発された「ミニクーパー」は、1960年代のモンテカルロ・ラリーで連続優勝を果たし、ミニの存在を一躍有名にした事で知られています。世界中で愛されたミニでしたが、80年代には売上低迷によりローバー社のブランドに。ここから20世紀のミニは「ローバー・ミニ」と呼ばれるようになります。
1994年ローバー社がBMW傘下となり、2000年には誕生当初の基本設計そのままに販売されていたミニは販売終了。約40年間で530万台もの販売実績を記録しました。2001年には新生ミニとなる「BMW MINI」が発売、進化を遂げたミニは今も世界中で愛されています。
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